「この、魔女の使いめっっ!!オレに寄るんじゃねぇ。」

「近付くんじゃねぇ!!薄汚い黒猫め!!!不吉が映るだろっっ!!!」


これで、何度目だろう………

ただ、黒い猫だというだけで人間に煙たがられるのは………

今日は、まだマシな方だ。
前に立ち寄った村なんて石を投げ付けられたり、蹴りを入れられたり、終いには刃物を投げ付けられた。

僕が、なにをしたというのだろう………
ただ黒い猫というだけで、やれ魔女の使いだ、不吉の象徴だ、なんて言われるのだこっちとしては、溜まったもんじゃない。