「まあ、いいじゃんいいじゃん。」



パッと顔を上げると、そこには寮長の凌君の姿。



…お願いだから、それに免じて許してっ!



「…もー凌君は甘いなあ…。」



そう沙織は顔を歪めながら言い、立ち上がってキッチンへ向かった。

そしてまっちゃんに、「手伝うことある?」と声をかけた。



「…凌君ありがとぉ…」



最後はほんとに、泣きそうです。



ぶりっ子なんかじゃないんです。



それほど、沙織は怖いんです。