「おめーら、遅せーよ。」


ハハハッと元気よく笑う大輔。



「「すんません。」」



ぼーっとしてても、葵とハモってしまったことに気付いたが、眠気が勝ち、ソファに座った。



「結衣、葵、はいこれ。」



男子なのに家庭的な優しさを兼ね備えた、まっちゃんが紅茶を差し出してくれた。



「眠気が覚めるよ。」



そう言って、腰エプロンをつけたまっちゃんは再びキッチンへ戻って行った。



「おいしー…」



そうつい、口に出してしまう程、常にまっちゃんの出すものはおいしい。