―…ピピピピピピ…―



機械的な音に目がゆっくりと開く。



―……あたしのいつもと変わらない日常。



手を伸ばし、カチッと音をたてて目覚まし時計を止めると、布団を剥ぎ立ち上げった。



未だに新しい洋風のドアを開くと、目の前に横を向いた、まだ眠そうな姿があった。



「おはよー、葵。」



「結衣か…おはよう。」



いつもは常に元気な葵も、朝だけは背中が曲がる。



二人でリビングに入るドアをガチャっと開けると、もうその中には6人がいた。