兄はよくお尻を叩かれた。

時には、掃除機のプラスチックで出来た一番長い真ん中の差し込む棒で叩かれた。

そのせいで、うちの掃除機を使う際には体制が低くでしか使えない為に、腰が痛かった。
昔は掃除機とはこういう物だと思っていたほどだった。


わたしも昔はよく母に怒られたものだった。

お菓子ばがり食べて、晩ご飯をあまり食べない時。

食べたくなくて、納豆をネチネチずっと交ぜて文句を垂れていた時には

さすがに
『もう食べんでよろしいーー』
と一発くらっては、大泣きをしていた。

門限を過ぎて家に帰った時は、よく締め出しをくらった。

マンションだったが、お隣さんお構いなしに
『もうしませぇぇ~ん、開けてぇぇーー』

と嗚咽を吐きながら泣いた。