お菓子を家に持ち帰って、自分のお菓子を大事に食べた。

そうすると、どうしても兄のお菓子が気になった。

女の子は卑しいもの。

それをひつこく見つめて、母にお願いして少しだけもらうのだ。

これが一つ。

そしてもう一つは次に繋げる為だった。

母は何故だか、わたしが兄のお菓子をつまみ食いしたことはすっかり忘れて、
次にはやさしい妹という記憶だけが残っているのだ。

母の解釈は、わたしにとって都合がよかった。


そして、この事も未だ母は言ってくるのだ。