「お前…自分の誕生日忘れてたの?」
「……うん。」
「16歳だよね。結婚できる歳だよ。」
「けけけ結婚!?」
お兄ちゃんが叫んでいる。
「やだなぁ、雄貴さん。アタシは、まだ結婚しませんよ。」
「アハハ。そうか。」
「だだだよなぁ。李乃には相手もいないのに。」
「……相手ならいるよ…。」
「は?」
「アタシ、彼氏いるから。」
「……。」
沈黙が走るリビング。
「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」
雄貴さんもお兄ちゃんもウルサイよ…。
「涼介は彼女いるの?」
雄貴さんが聞く。
「んー?いるけど…?」