「ちょー最悪っ!
ねっ、聞いてよ美桜(ミオ)!」

昼休みの食堂全体に
響き渡るくらいの声で
喋る私の友達、明衣。


「どうしたの?
また男?」

「そーなの!
いい感じでねカラオケ
してたんだよ?
そしたらいきなり明衣(めい)の脚触りだしたの!」

サラダのトマトを
いつものように
私のお皿に移しながら、
不機嫌そうな明衣。