愛瑠は妊娠していたのだ。



妊娠が判った頃にはすでに13週目に入っていた。



それから愛瑠は、これまで通りの生活を続け、バイトにも変わらずに行った。



そんなある日、彼とのデート中に愛瑠は倒れた。



医者に言われ初めて妊娠を知った彼は、言葉を失った。



その時すでに、22週目に入っていた。




愛瑠は、目を覚まし一番最初に子供のことを気にしていた。



流産しかけていたが、お腹の子供は無事だった。



「ゴメン。」彼にそれだけ言った。