姫成の事故。
あれから、相手の運転手との示談が成立した。



治療費全額や通院費、見舞金やその他の費用、悠貴の記憶をなくしたコト、姫成が若い女性で、傷が残る可能性があったコト、死んでもおかしくない大事故だったコトもあり、合計すると決して安くない。
かなりの高額だったが、相手はその金額で了承した。



姫成は悠貴の作った曲を聴いたりしているうちに少しずつだが、確実に悠貴へ姫成の感情が向き始めていた。




瑠奈も看護士という仕事とちゃんと向き合おうと決めた。