「ごめん…あたし…西藤陸に恋しちゃったかも」


下を向いたまま言うあたし。

自分でも「なに言ってるのっ」って叫びたくなっちゃう。



「あっそ…」

あっけなく言う西藤陸にまた、胸が締め付けられる。


もう。本当に好きになっちゃった。


あ。
と、思い出したように見るのは洸太くんとケバイメイクの女の子。
名前は確か…真美?

あんまり話したことないけど、クラスメイトで、面白い子だったから、カラオケに誘った。


洸太くんと目があった。

「…ッ」

でも、あたしは目をそらしてしまう。


弱い自分が、ココにいた。