トイレから戻ると、
さっきまであたしたちが騒いでいたカラオケの一室にあたしの彼氏、洸太くんの姿はなくて、
もう一人ケバいメイクの女の子がいなかった。




外に空気を吸いに行こうと、部屋を出て、出口に向かうと、ガラスの向こう側に洸太くんと女の子が抱き合ってて……。



あ。キスした。


なんて思いながら、呆然と立っていた。