「ぶかぶか…」

上着に腕を通すけど、手が出ない。


「ぷっ…」

「わっ笑わないでよっ////」

「ゴメンゴメン。でもさっ…」

横で笑っている陸を見ると、少し心が晴れていく。


「送るよ」

「いいよ。寒いし」

「いいんだよ。男として当然だろ?」

「えーそぉかな?あたし男じゃないもん」

「はいはい」