「ヤダぁ! 学校行くぅ~!」

「ガマンしろ。お前、熱あるじゃないか」

布団の上で、ジタバタ暴れる。

「今日って遠足じゃない! 楽しみにしてたんだからぁ!」

「だからムリだってば。行ったとしても、みんなに迷惑かけるだけだぞ?」

「うっ…!」

ぴたっと動きを止めると、そのまま布団に寝かしつけられる。

「今日は一日寝ていろ」

「だって…」

「陶芸教室と遊園地なら、体調が回復したら連れてってやるから」

そう言ってわたしの頭を撫でる優しく大きな手。