「志乃さんと龍美のご家族には‥私の世界のことを前に話していましたよね?」


私と龍美は顔を見合わし、
コクリと頷いた・・・。




「だから私は心配していません。志乃さんと龍美のご家族なら‥私の世界に来ても、ルールを破ったりする心配はないと思うので‥」


ニッコリ微笑む
辰夫おじいちゃん。

信用してくれてるんだ‥





「それに‥私の世界で結婚式を挙げるなら・・・志乃さんが心配してたことも解決しますしねっ」


あ‥‥!

そっか!!









「私の世界は‥
全て“無料”ですからっ」





そう言って辰夫おじいちゃんは、立ち上がった。

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