玄関を後にして、リビングに向かおうとすると、背後から男の人の低い声が降ってきた。



龍美と私‥

恐る恐る振り向く‥


そこには・・・






「辰夫のオッサン!?」


辰夫おじいちゃんが、ニコッと笑い立っていた。





「どどど、どーして辰夫おじいちゃんがこ‥ここにッ!?」


これは夢!?





「アハハ。立ち話もなんですからお邪魔させていただきますよ」


そう言ってすたすたと、部屋に入っていく辰夫おじいちゃん。



私と龍美は、戸惑いながらも辰夫おじいちゃんを部屋に通し、

私は辰夫おじいちゃんに、とりあえずお茶を入れた。