私は龍美の車に積んである、小さい毛布を健ちゃんにかけた。



健ちゃんはよだれを垂らしながらスースー寝ていて、

それがまた愛おしく見える。






まるで・・

自分の子供のよう・・



この気持ちは、

“母性”ってゆうものなのかな?


自分が産んだわけじゃないのに、こんなふうに想ったりすんだね‥



人間て、不思議だなぁ‥







「ん……」




健ちゃんが突然目を覚まし、キョロキョロと周りを見渡す。

私はとっさに笑顔を作った‥





「健ちゃん起きた?外見てごらん?雪降ってるよ〜」