「やっぱり‥ショックだよね。子供ができないなんて…龍美からしたら……」

「…違げえよ。お前は、何でそんなツラしてんだって聞いてんだ。俺が結婚取りやめるとでも思ったのか?」




!!


龍美は悲しい顔をしながら、私をじっと見つめて言った。






なんで‥

わかるの?





「俺はそんな顔させたくて、お前にプロポーズしたわけじゃねえよ。お前に子供ができないからって、別れられる程お前のこと簡単に考えてる訳じゃねぇんだよ‥」


龍美の声が震えている。






「……!」


龍美が私の左手首を掴んだ。