龍美が私の顔を覗き込んでいる。




「…まだ何か言いたそうだけど‥なんかあった?」


!!

龍美の顔は優しかった。

だからこそ‥胸がズキズキと痛くなった……


もっともっと怖くなる。

龍美に嫌われるんじゃないかって、怖くて堪らない‥





「志乃‥?」


今度は、心配そうに私を見つめる龍美。








でも‥言わきゃ。



私はこれから、この人の奥さんになるんだから・・・

今から隠し事なんてしてたら、先が思いやられるよ…



それにしたって。

文化祭の時“隠し事”で龍美に怒られたばっかだし……