「お待たせ〜」

「うん‥」


お姉ちゃんが、私に気を使っているのがわかる‥

胸がちくちく痛い。






プップ‥




車のクラクションの音がする。

私の目の前に、ゆっくりと止まる車‥


!!

運転席にいるのは龍美だった!





思わず目を背けてしまう。

きっと‥


私を心配して迎えに来てくれたんだ…さっきメールの返信しなかったから・・・





「あ‥龍美くん」


お姉ちゃんも気まずそう。



私の気持ち、わかってくれてるんだよね……




龍美はアパートの前に車を止め、慌てた様子で車から降りてきた。