だったら‥結婚したって、意味ないのかな……

幸せになんか…なれないのかな?




「‥志乃?」

「えっ?」


お姉ちゃんが私の肩を叩いている。




「家…着いたよ」


心配そうに私を見るお姉ちゃん。


ああ、そっか。

もうとっくに病院出て、さっきタクシー乗ったんだっけ‥


私はタクシーから降りて、運転手にお金を払うお姉ちゃんを外で待った。





ダメだ・・・

ぼーっとしちゃう。


考えることは、龍美との結婚のことばかり…






バタン‥!

ブォオオオン――‥


タクシーから、お姉ちゃんが出てくる。