「だからニヤニヤなんてしてないってばっ」

「うそつけ。してたくせに…」


龍美はコーヒーを飲みながら私を後ろから抱きしめて、私のお腹をさすってくれた。





「腹まだ痛いの?」


私の耳元で言う龍美。




ドキッ‥


「う、ううん…寝たら楽になった。もう大丈夫だよ」


ドキドキする…

耳元で話し掛けるとか反則!







「そっか。女は大変だな…“セイリツーくん”が毎月くるなんてさ…」


そう言って龍美は、ポケットからタバコを出し口にくわえた。