「なに一人でニヤニヤしてんだよ……?」




一人の世界に入っていたら、気がつくと龍美がマグカップ二つを持ちながら、私を心配そうに見つめていた。






「ににに、ニヤニヤなんてしてないよっ」


いや、ちょっとしてたかも・・・

龍美に見られてたなんて最悪!

カッコ悪すぎでしょ〜





「腹痛すぎておかしくなったのか!?」


そう言ってマグカップをテーブルに置き、私の顔を覗き込む龍美。

私の前に置かれたマグカップには、温かい紅茶が入っていた。