左手の薬指にある二つの指輪を、確認するように触る。



そういえば…

今日はまだ龍美から連絡ないな〜私からもしてないけど・・

仕事忙しいのかな?




布団から手を出し、ぼんやりと指輪を眺める私…

指輪を見ると、ちょっとだけ元気になれる。

腹痛もちょっと紛れたりする‥




負けるな、私

私は大丈夫…


龍美がいるから大丈夫。

離れてたって、今日まだ連絡なくたって‥大丈……夫‥‥




私は心の中でそんな言葉を繰り返しながら、コクリコクリと眠りについた。

最後に『夢で龍美に会えますよーに‥』と心で唱えながら….