そうしてしばらくすると後ろから規則正しい呼吸を感じた。


寝た・・・みたいだね。


ずっとしていた緊張が一気にゆるんで安心すると今度はあたしも睡魔に襲われた。


ちょっとだけ・・・寝ようかな。

ゆっくりまぶたを閉じて、眠りにつく。



――――

寒がりやのあたしにはあたたかい小川の体温がとても安心する。


でも・・・なんでだろう?

なんだかもっと温かくなっていく気がする。


体が・・?

ちがう、


唇――・・・


『・・・?』


「あ、やべ」


目を覚ますとあたしと小川の距離わずか数センチ。


唇なんて触れるか触れないかのギリギリの距離で。


っていうか、もしかして・・・?


自分の唇が熱を帯びている・・・


やっぱり・・・




「風邪うつっちゃったらごめんな?」


『~~~~~!?』