「私じゃないから!!お兄ちゃんに頼まれたから」



私もわざと大声で言う。



大雅はニヤっとも笑わずに真顔で、DVDの中身を確認していく。




「あのぉ、“私を食べて パート4”の中身が入っておりませんが。まだお楽しみ中でしたら次回延長料金の方を払って頂けますか」




あのやろぉ~!!


よりによって、なんでそんなタイトルのDVD入れ忘れんねん!!ドアホ!!



「こちらのパート5の方も入荷致しましたが、どうされますか?」


「いりません!!!!」





真面目な顔していじわるを続ける大雅に、私は怒りよりも喜びを感じていた。



覚えててくれたんやな。


大雅の頭の中から、消えたわけじゃないやんな?




大雅、もっといじめて~!


って私、変態やん。