「ひ、引くよなぁ! だよな! な、なんかさ自分でも似合わねぇことしちゃってるなと思ったんだけどさ! いや! 冗談! そう! 冗談だよ!」
彼女の表情が一瞬、暗くなったように見え、ペアはまずかったのかもしれないと思い焦った。
しかし、彼女は俺の焦りなど全く気にもせず、
「これ、こうするとハートみたいになるわ」
更に嬉しそうな声を上げてそう言った。
一つだけで見るとそれぞれが少しカーブしたイルカとサメ。合わせるとハートの形になる。買うときからそれは知っていた。
でも、そんなの恥ずかしすぎるし、言わないでおこうと思っていた……
「気付くなよ……」
俺は思わず、小さい声で言葉を漏らした。
彼女の表情が一瞬、暗くなったように見え、ペアはまずかったのかもしれないと思い焦った。
しかし、彼女は俺の焦りなど全く気にもせず、
「これ、こうするとハートみたいになるわ」
更に嬉しそうな声を上げてそう言った。
一つだけで見るとそれぞれが少しカーブしたイルカとサメ。合わせるとハートの形になる。買うときからそれは知っていた。
でも、そんなの恥ずかしすぎるし、言わないでおこうと思っていた……
「気付くなよ……」
俺は思わず、小さい声で言葉を漏らした。