別に女とヤることが目的ではなかったが、結果的にそうなった。

はじめてのセックスは特にこれといった喜びや感動などなにもなく、ただ自分の性欲を排泄しただけにすぎなかった。

その日から俺は、その女(ユカ)が大学を卒業して実家に帰るまでの半年間、関係を続けた。

「関係が続いた」と言っても、付き合っていたわけではない。俺がヤリたくなったときだけ部屋に行き、ユカを抱く。それだけだ。

ユカがどう思っていたのか、ユカに他に男はいたのか、そういったことはまるで知らないが、俺が体だけのためにユカの所に行くことに対して、ユカは責めたり、拒否したり、ちゃんと付き合いたいとか多くを望んでくることはなかった。

おとなしくてお嬢様的な雰囲気のユカは俺にとって非常に都合のいい女だった。

女子大生のクセに、あのマンションに一人で住んでいたくらいだから、おそらくユカの家は金持ちなのだろう。その証拠にユカから高そうなプレゼントを、何度かもらったことがある。