「電話番号が違うから……」

会えないあいだ、彼女のことを想わない日は1日もなかった。

旦那に責められているのだろうか。

誰にも理解してもらえないのだろうか。

両親にきちんと話ができたのだろうか。

味方してもらえたのだろうか。

ズタズタに心を引き裂かれて、心が壊れてしまっていないだろうか。

色々なことを考えて、メシもあまり喉を通らない日が続いた。

そんな調子で1ヶ月が過ぎ、さすがに食欲は徐々に普通に戻ってきたけれど、今度は心配が不安に変わった。

うまく離婚できたとして、彼女は俺に連絡をくれるのだろうか?と。

「また、電話し……」

電話が切れてしまう!

ハッとして慌てて通話ボタンを押す。