バイト先で気まずくなろうが、櫻井にどう思われようが関係なかった。

寂しさを紛らわせることしか考えていなかった。

「すげぇ気持ちよくしてやるからさ」

櫻井の服の中に手を滑り込ませ、腰のラインを緩やかに撫でながら上へと移動させる。移動した俺の手は櫻井の胸を包み、指を巧みに動かして女の敏感な場所を刺激する。

硬直していた櫻井の体は、手の動きと共に次第に力が抜け、俺に体を預け出す。

男に媚びるようなところが櫻井にはある。おそらく『簡単にヤラせる女』だろうと前から思っていた。

「お前が嫌ならやめるけど……」

櫻井の表情で断らないと確信しながら、手の動きを止めることなく意地悪に問いかける。久しぶりの女の柔らかい胸の感触に、興奮して声が少し上擦った。