ふと投げ捨てられたカバンが目に入る。 家に帰ってきてモヤモヤした気持ちの当たりどころがなく、肩にかけていたカバンをぶん投げた。 中身が飛び出し、部屋のあちこちに教科書やノートが散らばっている。 1人は辛い…… 1人は寂しい…… 頭の中でこだまする言葉。 寂しいのはもう嫌だ。