少女の目線はさっきからグラウンドに注がれていた。
「つか港は?」
「やきゅう。」
「野球?まーた馬鹿なことして。」
はあ。
手のかかる心友をもつと大変だ。
よいしょと言う声で起き上がった少女はスカートのプリーツを直すと、座ってる少女に目配せし屋上を後にした。