和磨…和磨…和磨
あれから和磨は教室に戻り
あたしも教室に戻った
和磨が頭から離れない…
「奈々ぁ…」
奈々はあたしが唯一心を開く
親友であり幼なじみ
普段は無口なあたしも
奈々の前だと明るくなる
「るい?どーした?
さっきまでいなかったよね?」
「るいね…
あ、和磨って知ってる?」
「うん、あのかっこいい
和磨先輩でしょ?」
「るい、和磨が気に…なる」
あたしは普段、絶対こんなこと
言わないから奈々は
声も出さずに驚いてる
「るっ…るい?」
奈々の口からやっと出た言葉
いやいや、あたしですから(笑)
でもその後奈々はあたしを抱きしめ
よかったねぇって言ってくれた
あたしはなかなか人を
好きにならなくて
奈々も心配してたんだと思う