「あ、嫌だった?」



「べ…別に」



教室に帰ろうにも
帰れなくなったあたしは
先輩の隣に座って
綺麗で青い空を見ていた



佐野先輩はヤンキーで
今まで近寄ったこともなかったし
すこし緊張していた



「るいってさ彼氏いる?」



ぼそっと先輩が聞く




「いないけど…」



1回も出来たことすらないからね



あたしが返事しても
先輩からの返事はなく
先輩は空をじーっと見ていた