真美は頭が混乱していたけど幽霊から手紙が来るわけがないんだからな。
生前裕子が書いていた手紙が遅く郵便配達されたということだったんだ、日にち指定で。なんか最後の最後まで世話を焼かせる子だなと少し思った。
自分ひとりの頭ではどうにもならなかったので映子に相談してみたトルル「映子おきてる?」「うん今テレビ見てた」「実はさ幽霊から手紙が来た」「はっ」「幽霊から手紙が来た?」「そんなはずないでしょ・・幽霊って手はないでしょ?」「真美頭おかしくなっちゃったんじゃないの?」「違うわよ、裕子って子いたでしょ?」「あの子から日にち指定の手紙が届いたの」「生前裕子ちゃんが書き記した手紙が今頃届いたの」
「そういうことだったのか」「で手紙にはなんて書いてあったの?」「復讐してほしいって」「復讐?」「誰に?」「裕子ちゃんの不倫相手・・」「えっ」「彼女レズビアンじゃなかったんだ」「違ったみたい」「あれはお芝居だったらしい」「よくわからんな」「実は裕子ちゃん大きな会社の社長の愛人だったんだよ」「ひええ・・」「あのかわいらしい清純そうな裕子ちゃんが大会社の社長の愛人?」「そう愛人だったの」「相手は相当、あくどいことやってる会社の社長で、その人に裕子ちゃんころされたようなものなの。」「殺された?」「うん」「自殺なんだけど、捨てられたショックの自殺」「そうだったんだ」「その人に相当尽くしていたみたいで生前」「うん」「で、うらみながら死んでいった」「そっか」「あまり復讐とかはしたくないけど、裕子ちゃんの霊が浮かばれるならやってあげようよ」「でもどうする・・」「どうやって復讐する?」
「ねえ悪いんだけどさ、倫子ちゃん使うってどうよ」「えーでも関係ない倫子ちゃん巻き込むの悪くない?」「でもほかにいい方法ある?」「無い」「じゃあ一応今から彼女の民家に言って相談してみようよ。」「うんわかった」真美はなんかとても罪悪感を感じながら民家に向かった。これこれしかじか、事情を倫子に話した。
「いいわよ、やってみても」「でも危険はないよね別に」「うん死んだ裕子のふりをしてくれればいいだけだから」