現場についた、そこではたくさんのスタッフがあわただしく動いていた。
照明さん、それから背景を動かす黒子の人たち、バックのセットを作る人たち。
でも真美もプロ根性があったバックを背にしてポーズをとっていく、カシャカシャ、カメラのシャッターの音があたり一面に響く。緊張の連続だった・・
車から降りるときドレスのすそをふんずけて転びそうになった、ご愛嬌。
3時間くらいたったろうか、一緒にペアを組んだ男性はモデルモデルしていた。長身で外国人にも劣らなかった。それから真美はなんとかその仕事を終えた・・・・・
「疲れた・・・」「はいお疲れ様」そういってスタッフの一人が冷えたコーラを真美に差し出した。「ありがとうございます」「撮影が長かったから疲れたでしょ」「はい疲れました」「ゆっくり家に帰ってお風呂にでも入って休んで」「はいわかりました」
真美は持ってきた服にドレスを着替えた。雅が車をまわしてくるというのでまっていた。ブッブーガチャ「どうぞ乗って頂戴」「はい」「今日はおなかすいたでしょ、雑穀米とか自然食品のレストランがこの先あるの、いかない?「はい行きたいです」
「じゃあいきましょうか?」「はいお願いします」そこは2階建てになっていて一階は、自然食品の展示とレストラン2階はフリースペースで個展など開くことができるようになっていた。白木でできた木製の家具がとても素敵だった、ナチュラル嗜好のお店なんだなって感じだった。「そこの陳列だなから好きな料理を5品選んで」「はい」「それからここがレジだから」「経費で落とすから真美ちゃんは心配しなくてもいいわよ」「えっでも」「いいのよ遠慮しないで」「はいご馳走様です」「この間もおごってもらってしまったんですよね」「ごめんなさい」先に取り分けて席についていて後から私車入れていくから。バタンブー・・・車の走りさる音がした。どうやら裏の駐車場に車を入れにいったらしい。カラン、帰ってきた。「じゃあこれとこれくださる?」「はいお勘定」そういうと雅は真美の席までそのトレーを持って歩いてきた。