後日千佳から手紙が届いた、中には『外人パーティのお知らせ』となっていた。真美は浮き足だつ気持ちを押さえながら手紙を読んだ男女あわせて40名ほどのパーティだった。「楽しみだね映子!」「うん楽しみにしている」「これで彼氏が出来ればラッキーだよね」あまり期待しないで行ってみよ。来週の月曜日だった、まだ日にちはある。
また今日もいつものように学校が終わって、バイトに行った。バイト先ではますたーがなんだか機嫌が悪くて、それもこれもうまくピアノの演奏者の順序が決まらなかったからだ。ようやくピアノがある喫茶店も定着しつつある。
これで、ジャズの流れる喫茶店とか行ってお客さんが増えてくれるといいなって思った。それからピアノの演奏をバックで聴きながら真美はウエイトレスをやっていた。
なんだかいい雰囲気ですごくここの喫茶店が好きになった。ここでいつかジャズを本格的に歌いたい、それが最終的な希望だった。うまく夢がかなうといいな・・・・
毎日バーのマスターの好みのジャズが真美のうちでは流れていた、こうやって秋の夜長を過ごすとすごく大人になれた気分だった。
ようやくバイトを終えて外に出た、外はもう冬近くてはく息が白い。
寒い、上着に袖を通した。もう冬なんだ・・・秋といっても秋冬の季節もう冬はそこまでやってきている。
家に帰ると早速千佳さんから連絡が入った、「もう予約入れちゃって大丈夫ですか?」「人数は2名でよかったですね」「はいよろしくお願いします」
なんだか外人パーテイなんて初めて出席するから気もそぞろだった・・・
どんな人が来るんだろうな、かっこいい人来るかな。映子にも彼氏を見つけてあげたい、真美はまだバーのマスターにぞっこんだったのでほかに気がうつらなかった。
少しづつだけどマスターに近づけたような気がしていた、少しづつだけど。22歳のまみにとって40歳の大人のマスターはなんだかすごく遠いようで近い存在だった。なんでも相談できて、悩みも打ち明けられる。それから大人の包容力もある・・・・
心がいつもバーに行くと穏やかになる、まるでカウンセラーのような存在だった。