翌朝気がついたら足にアザを作ってしまっていた。どこかでぶつけたらしい、痛い!最近は疲れがたまっているらしくてすぐ酔ってしまう。今日こそは吉祥寺に行こうかと思った。なんだか勇気が出ない
あのマスターの奥さんの挑戦的な態度がなんだか気になってしまって仕方なかった。うん、なんとなくだけど私の若さに嫉妬しているみたいな気がしていた。若さだけは買えないものね奥さんの年と私の年は10歳の差があるんだよね。焼きもちを妬かれているような気持ちだった。でもあんなにきれいな人が私にやきもち焼くはずないよね、マスターが私のことを気にいってくれてるからかなあ違うかな・・・・・
なんとなく気分的に奥さんに会うのが重かったでもモデルやってみたいので気を取り直して吉祥寺まで向かった。学校が終わってバイトの無い今日が都合が良かった。
吉祥寺の駅を降りてすぐにそのモデル事務所はあった、(雅)なんか高級クラブの名前みたいでなんか変な気持ちだった。エレベータを5階まで上がるとそこにモデル事務所があった。「今日は」「あらっ、決断した?」早かったわね。「はい、決断しました」「私にも本当にできるんですか?」「できるわよ、まずはきてくれたんだからお茶でも出さなきゃね。」「おかまいなく」「ちょっとまってて、アシスタントの子に入れさせるから」(しばらくたって)「どうぞ、バーブテイです」「おしゃれですね」「普通はお茶とかなのに」「ええ、ここのハーブテイは美容にとってもいいのよ。」「これからなたが商品になるのだから美容には気をつけてもらわないと駄目だからね。
まずここに契約書があるからサインして頂戴。「ここですね、ここにサインをするんですね」「その前に、規約に目を通して頂戴」「それで満足してくれたらでサインはいいわ」真美は真剣になってモデル事務所の規約を読んでいた。「はい、大丈夫です」「サインします」(契約料、一回のモデルのバイトで一時間2千500円だった)でもモデルってこんなに安いものなんですか?」「一時間2500円だったら相場よ、安くも高くもないわ。」「駆け出しのころは苦労するけどね」「あ、紹介する」「アシスタントの間瀬さん」「はじめまして間瀬桃花です」