ジャズのレッスンを始めた、狙いはステージで歌う事だった。これから何年先、ジャズをステージで歌う日がいつか来るのか謎だったが真美はジャズを習いたかった。随分マスターの影響を受けたものだった、22歳の真美が40歳のマスターの影響を受ける別に不思議な事ではなかったけど・・・・・・真美の周りの大人といえば丁度マスターと同世代ばかりだった。その同世代の人に恋をしてしまった・・・・・・・・・・・・・・
バーのマスターが気持ちから離れない、何度喫茶店のマスターがあいつはやめろといっても真美は心のそこからマスターのことが好きになっていた。バーに行く回数が増えた、そして話を夜遅くまでするようになった。
いろいろ聞いた、初めての恋のことそれから元奥さんのこと。やはり奥さんは自殺未遂をしたらしい、ただそれはマスターのせいではなくて結婚中妻子ある男性と不倫をしてその挙句妊娠そして中絶それで自殺未遂、夫婦は当然のことながら離婚だった。だけどマスターはことのいきさつは話しても決して奥さんを責めなかった。大人だと思った、責めない、すべて許しあっている元夫婦だったそこには憎しみさえない哀れみも無い何か同士のような感情だけがあった。真美は元奥さんの立場がものすごくうらやましかった。ちょろちょろとマスターの店に奥さんが来ていることも知った、「たまに顔みせるんだ最近は」「彼女も元気でやっているよ」「今元あったバーの近く吉祥寺に住んでいるみたいだよ」「あいつも早く俺のことは忘れて彼氏かなにかつくるといいのにね」
(俺には真美ちゃんがいるから今は)ww
なんてうれしいことを言ってくれた。