バイトを終わって店をでようとしたその瞬間、携帯がけたたましく鳴った。裕子からだった、電話口で泣きじゃくっていたそして「今からすぐ来て」「お願いだから」今にも崩れ落ちそうだった彼女を心配した。「何があったの？」「ないてちゃわからないでしょ？」そして真美は裕子が望むまま彼女の元に行こうとした。「今どこなの？」「学校の中」「学校？」「わかったすぐ行く」真美は心配でいてもたってもいられず足早に駆け出した。すぐに学校に戻った・・・・彼女は3階にいた。
「どうしたの？」「何があったの？」泣きじゃくる彼女を前にして真美はそう尋ねた。
いきなり不意に裕子が抱きついてきて唇を奪った・・・真美はあわててよけようとして柱に頭をぶつけてよろけた。「前から好きだったの」「前から好きって・・・」（私たち女同士じゃないの？？（そのとき彼女が始めてバイセクシャルだということに気がついた。「ごめんね気持ちにこたえてあげられない」「私は、男性しか愛せないし」
裕子は泣きながら真美を突き飛ばして、学校から去っていった。その翌日だった、彼女が学校の３階から身を投げたのは。真美はショックだった・・・自分を何度もせめて、でも気持ちにはどうしてもこたえられなかった。映子がいろいろな事情を聞いて何も言わずに慰めてくれた・・・・・・・ただ真美は呆然としていた。
自分としては男性しか愛せないから彼女の気持ちが怖かったし重かった。
というかびっくりしていたとてもびっくりしていたまだ何が起こったのか自分でもわからなかった。