「真斗・・・大丈夫か??お前・・顔真っ青じゃねーかよ。何があったんだよ??みんな訳わかんないらしくてめっちゃ困惑してる・・。」


「俺にも・・なにがなんだか・・・・。ただ、家に帰ったら・・・・悠嘉がいて、刺されてて・・そして香織ちゃんが自分で・・・」



そのときに初めて涙を流した。

今まで訳がわからず泣くという感情を忘れていた気がする。

慎吾が来てくれてホッとしたからだろうか、ダムが決壊したかのように涙が溢れ出した。

立っておくことも出来ず、その場に崩れ落ちた。



「悠嘉ちゃんと、連絡取ってたのか??」


その言葉にフルフルと首を横に振った。

悠嘉と連絡!?

連絡先すらわかんなかったよ。


1年以上会ってなかったよ。

久々に見た姿は・・・血だらけだったよ。


言いたかったけど言葉が出なかった。

ただ、涙だけが俺の目から溢れ続けていた。



「そっか。お前は何もしてねーし、何も知らねーし、どうしようも出来なかった。お前が責任感じることはない。お前は悪くなんかねーよ。」


そう言って俺の背中をさすってくれた。


慎吾は最初疑ってたんだろうな。

俺が悠嘉と香織ちゃんの二股をかけてたとか。


そんなことはどうでもいいんだ。

俺が悪くないはずはないから。



俺のせいで・・・・全てが起こったんだから。