この日は海から離れた後、オシャレなイタリアンのお店で食事をして香織ちゃんを家に送ってそのまま別れた。


悠嘉には前に奥手だと言われたけど、奥手な訳じゃない。

ちゃんと段階を考えてるんだ。


今ここで俺が香織ちゃんに手を出したらヤリ目的かもしれないって思われるかもしれない。

彼女に不安な想いはなるべくさせたくないし。



そう、香織ちゃんを大切にして俺は幸せになるんだ。

楽しい24歳の生活を送るんだ。








そんな俺の考えは近々木っ端微塵に壊されることになる。

人生で最大の山場がそこまで来ていた。



そう、俺の破滅へのカウントダウンはもう始まっていたんだ。