「おい、真斗。お前まだフェアリー通ってんのかよ・・・。」


次の日仕事が終わって俺は同僚の慎吾と居酒屋で一杯やっていた。

フェアリーはもちろんキョウカちゃんがいるお店。

慎吾とは前に一緒にフェアリーに行ってて、そのときにキョウカちゃんが可愛いと教えたことがある。

でも・・恋愛感情があるということは話していない。


「━━・・・悪ぃか??」


「別に悪くはないけどお前1年くらい彼女いねーだろ。現実を見ろよ!23歳という楽しい時期だからこそ彼女くらいいたほうがいいだろうに。」


「彼女・・・ねぇ。」


彼女・・・か。

確かに1年弱くらい前にはいた。

でも彼女とはケンカして別れ、後悔して謝ろうと1週間後に謝ってヨリを戻したいと言ったらすでに新しい彼氏を作っていた。

どうやら俺は浮気をされていたらしい。

普通そんな早く彼氏できたりしないよな。


「真斗さ、外見だって悪くはないんだから作ろうと思えば出来るだろ。そろそろ本気になれよ。」


・・・悪くはない。か。


慎吾はかっこよくて背が高くてハンパなくモテるから彼女がいないという時期がほとんどない。

だから俺もその世界に入れてあげようと必死で説得してくる。



「紹介してやっからさ。」


これ。

こいつが紹介するって女は100%ややこしい。

大抵の子が慎吾狙いなわけだから俺をダシに使おうと思っていたりする。


外見がよすぎるってのも問題なんだろうな。


でも・・キョウカちゃんだってあの容姿だったらモテるはず。

あの子にも慎吾みたいに異性がよってくるんだろうか。


考えただけで嫌になる。