「真斗、わたしのこと好き??」


ヤったあと、悠嘉が不意に聞いてきた。

俺は悠嘉を抱きしめながら


「俺、ずっと悠嘉のこと好きだったよ。」

素直に言った。

恥ずかしいけどちゃんと伝えたいから。


「・・・そう。わたし真斗に嘘ついてることがあるの。」


「嘘??」


「・・・うん。聞いたらわたしのこともう、嫌いになるかもしれない。」


悠嘉は俺が嫌いになるくらい大きな嘘をついてるんだろうか??

不安でいっぱいになった。

聞きたいような、聞きたくないような。

でも俺は何があろうが・・・嫌いにはならない。

いや、なれない。


「何??嫌いにはならないよ。」


「あのね、わたし・・・本当は20歳じゃないの。お店で偽れって言われて偽ってたから。本当は・・・26歳なの。ごめんね、ほんとに言えなくて・・・ごめんね。」


悠嘉は涙をいっぱいに溜めながら俺に謝ってきた。

26歳、えみちゃんより年上・・・。

正直26歳には見えないくらい若いし、信じられないけど事実なんだろう。


俺はありったけの笑顔を作った。


「気にしないよ。悠嘉は悠嘉。歳は関係ないって。」


そう言うと溜めていた涙を流した。


「ありがとう・・ごめんね。」


そう言いながら。


正直、驚いた。

悠嘉とえみちゃんを比べた時、歳を比べて断然悠嘉だと思ってたけど実は悠嘉のほうが年上だったなんて。

服装だって悠嘉のほうが断然若々しい。


女の嘘を許すのが男だと俺の好きなマンガに書いてあった。


悠嘉なら当然だけど許せる。

悠嘉を手放したくないんだ。