そして夜景の見える山の頂上に着いた。

ここは星だって綺麗に見える。

足場が悪いから俺たちは手を繋いで歩いた。


「真斗、見てみて!!あそこの夜景すっごい綺麗!!」


「悠嘉、星もすごいよ。」


そう言うと悠嘉は上を見上げた。


「うわ~・・・すっごい。綺麗。」


最初夜景を綺麗と言ったときの声と星を見て綺麗と言ったときのトーンが違った。

星は感動してウットリしてるかのような感じだ。


「でもちょっと寒いな。」


そう言って俺はスーツのジャケットを脱いで悠嘉の肩にかけた。


「ありがとう。真斗の香りがするー。」


そう言ってクンクンと匂う仕草を見せた。


「タバコ臭いだけだよ。」


「ううん、ドルガバの香水も香るもん。」


そう言って肩にかけられたジャケットを強めに握った。



俺・・・ヤバイんですけど。


もう限界です。