「こんばんわ～、キョウカで～す。や～ん、塚本くんじゃ～ん。」


甲高い声で俺の右側に来た彼女はちょっとした挨拶をして俺の右横に座った。

そして俺の太ももに彼女の左手を乗せる。

相変わらず・・かわいい。


腰まで伸ばした茶髪の髪は軽くパーマがかかっていてふわりと香る。

まつ毛が上がった大きな目。

スラッとした鼻。

ちょっとポッチャリとした唇。

そして細く、長い足。


すべてに目がいってしまう。


「キョウカちゃん、久しぶり。」

「久しぶりって・・。塚本くん、おとといも来たじゃ～ん。何飲む？？」

「あ、じゃあビールを。」


すると彼女は手を上げてビールと自分の分だろう、ウーロン茶を黒服に頼んだ。


彼女が黒服に笑顔を向けることすら俺は嫌だ。

でも今、一昨日来たということを覚えててくれたのが嬉しくてたまらない。


そう、俺は彼女、キョウカちゃんに惚れている。

ただの客の１人である俺が。



「上、乗ってもいい？」


そう、この言葉から俺とキョウカちゃんの擬似の恋人のような関係が始まる。

でも時間はたったの３０分。