「な…綿貫のこと好きなんでしょ!?」 ならなんでそんなことが出来るのか。 「だから何?あんたのせいにして慰めてあげるの。だからいい」 「…酷い」 「酷いのはそっちでしょ」 菜束の手首を掴んでいた男の人が離れる。 「判ったでしょ?私本気だよ」 指を切り落とすくらい、簡単という顔。 にらみつけても、何も変わらない。 ただひたすらに怖くて、 頷いた。