「泣く程熱があるなら病院に行こう。立てないんだろう?」 違うよ。 翠の手が碧の二の腕を掴む。 悪感がした。 でも、泣くしか出来なかった。 悔しい、悔しい。 家にも帰ってこない癖に、 勝手に人の道決めつけて。 家に帰った時には、また熱が上がっていた。