合唱コンだった。


会田先輩は歌がうまかった。
その日の事は、
そんなことしか覚えてない。


でも、その夜
メールがきた。


・・・吉野からきいた
俺と付き合う気あるんだったら
もしよければ付き合ってほしい・・・


吉野とは麻衣先輩のこと。


最初はこのメール自体
うそなんじゃないかと
そう疑った。


あたしの返事は





・・・はい。


会田先輩に敬語なんか
使ったことないのに
いつもは、タメで
わいわいやってるのに


このときだけは
敬語で


はい。
お願いします。


と返信したきがする。


ものすごい嬉しくて

嬉しくて

毎日メールした。
4月になって先輩は高校生になってしまった。



あたしは1人取り残された
ような気がして

寂しかったのかもしれない。


それに伴って
どんどん先輩のことを
すきという気持ちが薄れていった。


メールがきても
無視とかしちゃって

あたしは何やってんだろう。
って思いながら。



1ヶ月たったかくらい

先輩からメールがきた
・・・こうこうになってさ
全然あえないし
別れよ。



あたしはこのメールを
見ても何も思わなかった。

もし

もしあたしがせんぱいのことだいすきだったら
別れたくない・・・

っておもうのにね。



そのときのあたしの中は
荷が下りた・・・
そんな感じだった。