会田先輩とは
よくしゃべっていたし
仲はよかった。


3年のなかでも
目立っていて


だから信じられなかった。


だから毎日こうして
先輩の観察・・・。

少しでも先輩が知りたい

と思った。




あたしなんかを
好きになってくれる先輩
をもっと知りたい
って思った。



そうこうしているうちにも
時はどんどんすぎていって
もう2月になっていた。

先輩が卒業するまで
あと1ヶ月。


なぜかわからないけど
先輩のこと
好きになってた。

毎日見ていたせいか
あたしの目には
先輩しか映ってなかった。






「告ればいいのにー
 あっちはもう
 すきってわかってんだから
 あとは美波しだいなのにー」

麻衣先輩がいった。

麻衣先輩はバスケ部の先輩


あたしは中学校3年間
バスケ部に所属していた。

「あたしこくるとか
 そういうことできない
 んですよね・・・」

「美波はさどう思ってんの?」

先輩は真剣なかおになって
こうきいてきた。

「会田先輩のことは
 好きですよ。
 でももう2月だし・・・
 あたしはこくれないから
 諦めるしかないですね」


結構軽い気持ちで
そんなこと言ってしまった。